フランスの戯曲作家サミュエルベケット「わたしじゃない」を元にした作品です。
寝るという行為により、外部からの影響を極限まで遮断した状態の作品となっています。
睡眠中、自意識ではなく無意識で動きます。
一見何からも影響を受けていない唯一の時間のようだが、寧ろ睡眠こそが影響を最も表しているのではないのでしょうか。
私は私ではないと否定する私。
しかし「わたしじゃない」と否定している私でさえも私ではなく、しかしこれも私ではありません。
極めて曖昧な何者かによって作品が構成されていく。
そのような矛盾と葛藤を7日間のパフォーマンスで表現しました。